JAPAN DESIGN COMITTEE

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幾何学的な美

深澤直人|プロダクトデザイナー

プロフィール

かどの塗りが全体よりも少し透けるのが春慶塗の魅力だと思った。だから椀も芋の皮をむくように表面に面をとり、わずかなかどを出した。板をはり合わせた箱物や筒状に曲げたものが春慶塗の木地である。それらは幾何学的で、有機的ではない。人工物的でありながら冷たく感じられないのは、手に機械ほどの精度がないからである。気持ちが追い込む精度に手は追いつかないから人間味がでる。手で仕上げる精度が工芸的芸術の極みである。縁のある盆と少し斜めに傾いた箸置きと、面をとった箸が一つの世界になった。いずれも幾何学的なかたちであるから、かどの透けがいっそうかたちをはっきりと見せている。そして軽さを見せている。道具を軽くするということは必要な機能に耐えうる最低の力のみを内包しているということだから、過不足のない適正を重んじる日本のミニマリズムの精神の現れだと思う。小さな盆の上に汁椀と飯茶椀と箸置きと箸、このセットが最大の満足をもたらす最小の食の宇宙である。

一閃の晴れやかな光の囲い。面取りされた里芋のように親しげな面構えの椀だから、張りのあるつる菜もくったりと力を抜いてもち麩に寄り添う。白いごはんに梅と山葵で画竜点睛。

  • 椀一式(男箸)

    汁椀飯碗男箸盆

    品番 SI-FU-L
    セット内容 汁椀、飯碗、男箸、箸置き、盆
    価格 ¥73,440
  • 椀一式(女箸)

    汁椀飯碗女箸盆

    品番 SI-FU-S
    セット内容 汁椀、飯碗、女箸、箸置き、盆
    価格 ¥73,440
  • 汁椀

    汁椀

    品番 SKW-KU
    寸法 111Φ×63mm
    春慶色
    材質 ひのき
    価格 ¥46,440
  • こちらの品物は完売いたしました
  • こちらの品物は完売いたしました
  • こちらの品物は完売いたしました

椀一式(男箸)・(女箸)は、箸(男箸、女箸)の違いのみとなります。

椀一式・寸法図

ご購入について(必ずお読みください)

ご購入のお手続きについて

ご注文フォームにてご注文後は、下記「ご購入の流れ」に添って、メールでのお手続き・ご対応をさせていただきます。
日本デザインコミッティー・個人情報保護方針
特定商取引法に基づく表記

ご注文から商品のお受け取りには、最大で8ヶ月間お待ちいただいております。

飛騨春慶塗はその商品特性上、生産に長い期間がかかり、また生産数も限られております。具体的な商品の到着時期、在庫 の有無に付きましては、お手数ですがご注文後のメールにてご対応させて頂いております。

ご購入の流れ

1. ご注文メール送信 ご注文フォームから注文すると、日本デザインコミッティーにメールが送信されます。
2. ご確認メールお受け取り・
納期の確認
数日以内に注文確認のメッセージが到着いたします。大まかな商品の到着時期、お振込 先をお答えさせて頂きます。
3. ご入金 ご入金はメールに記載されている振込先への銀行振込のみとなります。
4. お受け取り 商品が完成しだい、ご発送の確認メールをお送りさせて頂きます。

春慶の取り扱いについて

漆はウルシの木から採取した天然の樹液(傷つけられた木が傷を塞ぐために分泌する)です。飛騨春慶はこの漆が完全に固まるまでの間、ゆっくり強度と透明度を増しながら本来の美しい色、濃褐色から淡い春慶色へと変化していきます。また木地師や塗師が多くの皆さまに使っていただくために、手間を厭わず、心を込めて製作した生活道具ですから、少々の傷などは気にされず、日常生活の中で気軽にお使いいただければ幸いです。末永くご愛用いただくために、以下の注意とお手入れ法とをご参考にしてください。

ご使用上の注意

塗り上げて間もない飛騨春慶は、体質によってかぶれる場合もありますので、取り扱いには十分ご注意下さい。かぶれやすい 方は取り扱いの際、手袋などの着用をお勧めします。

直射日光に当てることや、ストーブ、ガスレンジの近くなど高温になる場所に置くこと、電子レンジや蒸し器で加熱すること は避けてください。

食器洗浄乾燥機、冷蔵庫には入れないでください。

お手入れ法

塗り上げて間もない飛騨春慶は表面に油がにじみ出て、霧が噴いたような状態になりますので、その場合は柔らかな布で油を 拭き取ってください。にじみ出た油が固まってしまいますと、取れなくなります。油が落ちにくい場合は、薄めた中性洗剤を 柔らかい布やスポンジなどにつけて、水またはぬるま湯でやさしく洗い流してください。

ご使用後の油汚れは薄めた中性洗剤を柔らかい布やスポンジなどにつけて、水またはぬるま湯でやさしく洗い流してください。

クレンザー(磨き粉)や熱湯は使わないでください。スポンジも種類によっては傷の原因になることがありますので、十分に ご注意ください。

ご使用中の飛騨春慶の匂いが気になる場合は、しばらく風通しの良い冷暗所に置いて下さい。匂いは自然に消えます。

洗い桶の水などに長時間漬けておくと、変色、変形、ひびの原因になります。使用後は水またはぬるま湯で手早く洗い、水切 後は水滴の跡が残らないよう、乾かないうちに柔らかい布で水気をよく拭き取ってください。

弁当箱に米粒などがこびりついた場合は、ぬるま湯を短時間(10分以下)張り、米粒が浮き上がってきたら、柔らかい布か スポンジでやさしく洗い流してください。

新しい飛騨春慶の漆の匂いを早く取り除くには、米ぬかの中に数日入れておくか、酢水、あるいは少量の酢を加えた米のとぎ 汁で洗ってからぬるま湯ですすいでください。一回で匂いが取れない場合は、数回繰り返してください。