松永真

松永真Shin Matsunaga

グラフィックデザイナー

プロフィール

1940年東京生まれ。1964年東京藝術大学美術学部デザイン科卒。資生堂宣伝部を経て、1971年松永真デザイン事務所設立。主な仕事に、資生堂のサマー・キャンペーン、一連の平和ポスターから、ベネッセ、ISSEY MIYAKE、国立西洋美術館などのCI計画。スコッティ、カンチューハイ、国際コンペ優勝の仏たばこジタン、資生堂ウーノのパッケージデザイン、大ベストセラーとなった日本国憲法のブックデザインなどがある。そのほかドローイングや彫刻、モニュメントまで広範囲なクリエイティブ活動を行う。ワルシャワ、ニューヨークなど国内外の大規模な個展も多く、ニューヨーク近代美術館、ヴィクトリア・アルバート美術館他、世界各国90カ所の美術館などに多くの作品が永久保存。東京ADC賞、毎日デザイン賞、ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ金賞・名誉賞、芸術選奨文部大臣新人賞、日本宣伝賞・山名賞、紫綬褒章、亀倉雄策賞、原弘賞、旭日小綬章など受賞多数。AGI会員、N.Y.ADC会員、東京ADC委員、JAGDA理事、日本デザインコミッティー 理事。

デザインに対する想い

デザインは往々にして自身の日常生活から距離のあるものに惹かれるのではないだろうか。喧騒には静寂、柔には剛、動には静、厳格にはユーモア、優等生にはチョイ悪、行き着くところ、飽食には赤貧さえ憧れになってしまうように、全ての動機は、現状生活の反対側に位置しているようにさえ思える。この考えが短絡であるにせよ、自分自身のデザイン営為の中にそんな揺れや反動があったことは否定出来ない。"デザインは生活である"と口走ってきた意味合いの中には、そんな天の邪鬼的な反発心理も横たわっていたのではなかろうか。つまり、デザインとはそれぞれの日常生活に対する倦怠や、停滞を揺り動かそうとする"ストレス解消"なのではないかと思う今日この頃である。

代表作品

  • 1969|ブロンズサマー

  • 1970|ビッグサマー

  • 1971|人・人・人(Sun Oil)

  • 1971|人・人・人(Beauty Cake)

  • 2001|JAPAN "Burn up, Japan? Burn out, Japan? "

  • 1986|PEACE "Love, Peace and Happiness"

  • 1994|LIFE「葉」

  • 2007|HIROSHIMA APPEALS 2007

  • 1978|紀文素材缶

  • 1984|カンチューハイ

  • 1986|スコッティ

  • 1995|松永真のフリークス展

  • 2004|国立西洋美術館

  • 1994|松永真のグラフィックデザイン・スロベニア展

  • 1982|日本国憲法

  • 1986|ブレンディ

  • 1983|ニューズ

  • 1995|ベネッセコーポレーション

  • 1997|ウーノ

  • 1996|ジタン・ブロンド

  • 1994|カルビー

  • 1989|イッセイ・ミヤケ

  • 1979|ザバス

  • 1990|リーガ・ロイヤル・ホテル

  • 1983|バンダイ

  • 2005|ISSIMBOW